寒波の襲来で、なかなか外仕事の気分にならないのですが、放ってもおけないので、
やおら取付にかかりました。
準備編でカメラのおおよその取付位置は決めていましたので、
作業は順調に進むはずでしたが---。
まずは予定の場所に実際にカメラを当てがい、スマホの画面で写り具合を確認しながら、位置決めしました。
ただ、この取付位置では、”呼び樋” が大きく視界を遮ることが分かり、一旦他の場所も検討してみましたが、総合的にやはりこの場所がベストと判断しました。
カメラの上部に余裕がないので、ソーラーパネルは下方に位置する塀を支える桟に取り付け予定。この場所なら軒よりかなり下なので、夏場にお日様の高度が高い時でも日当たりは良好でしょう。
次はこの位置からの実際の夜間画像です。(白黒モード)
カメラから赤外線が照射され、真っ暗な状態でも画像が得られます。
これは想定外でしたが、ここからだと上部間近に軒の裏側が写り込むのですが、この部分が白色のためにカメラの露出が過度に調整され、他の部分が真っ暗になります。
なのでカメラを下向きにして、軒下の明るく写るエリアを視界から外す必要があります。
設定にて、カメラの向きを任意の方向にプリセットできるのですが、下向き過ぎると動体の検出感度がさらに落ちるようです。(水平より-15°を推奨)
(白い光跡は雪 ⛄)
人物に対しての反応を検証したところ、検知感度をMAXに設定しても、検知可能な距離は約3~4m以内でした。
これ以下であれば、人物の動きにカメラが追従し追いかけてくれます。(ちょっと面白い)
💔 💔 💔
これらの結果を受けて、カメラの設置場所を変更することにしました。(一一")
要件は。
・カメラの近くに白い物体のない場所。
・カメラの動体検知能力が低いので、カメラを監視対象エリアにより近づける。
新たな設置位置(軒桁より約2m移動)
近い距離であれば、夜間もそこそこ鮮明に写ります。
ビデオ設定にて ”夜間カラーモード” にすれば、昼間同等のカラー画像が得られますが、LEDライトを照射するので、バッテリーの消耗は激しいらしいです。
当初、カメラのUSBソケット部からの雨水の侵入が心配で、この部分は追加の防水処理が必要かも、と思っていたのですが、よくよくソケットとプラグを観察すると、さすがにぬかりなく、ちゃんと防水構造になっておりました。
この状態で風雨にさらされて、どの程度の耐久性があるのか分かりませんが---。
☕ ☕ ☕
考察
今回、アンカー SoloCam S340 を取り付けてみましたが、
製品自体は良くできています。アプリとの連携もスムーズで操作性も良好、USBプラグの防水加工や、付属品の取付用ビスがステンレス製といった、細かな部分での配慮は気持ちの良い点です。
但し、このカメラの最大のウィークポイントは、動体(人物)の検知感度が低すぎることです。説明書からは10m程と読み取れますが、前述の如く、実際は3~4m以上は感知できませんし、設置ガイドの通り、カメラに向かう方向ではさらに低下する可能性もあります。
カメラのレンズは広角側(×1)と望遠側(×3)に切り替えることが可能で、広角側では広範囲を見渡すことができますが、視野の周辺部はセンサーが反応しないエリアが広いので、実質的に録画監視できる範囲は狭くなってしまいます。
又、カメラ部分が回転して360°を監視できるのは良いのですが、回転の動きがスローモーなので、こちらも実用性は低いです。(2・3台のカメラを切り替える方法がBetter)
当初利点と感じたソーラー充電も、長期性能維持の点では不安があり、できれば電源は外部供給としたいところでもあります。又、暗視性能ももう少し先(10m程度)迄ほしい。
構造的にはレンズ部分がむき出しで、汚れによる画質の悪化も懸念されます。回転部への雨の侵入も考えられるので、耐久性も低いかも知れません。
総合的に、本機は屋外で本格的な防犯カメラとして使用するには、力不足な点が多くお勧めできません。
かと言って室内でペットの見守り用途であれば録画機能等は不要なので、もっと安価な物で事足りるでしょう。
と言う訳で、残念ながら、どうしても本機は中途半端な製品に見えてしまいます。
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しかし対応策は有ります。
これらの問題点をカバーするとしたら、単純にもう一台、もしくは二台のカメラを追加することです。
そうすれば、動体検知感度の低さや監視範囲の問題も、ある程度クリヤーできるでしょう。
幸い、アプリにてカメラの追加も簡単そうだし、同社には様々な仕様の製品がラインナップされているので、適当なモデルが見つけられると思います。
これは今後の検討課題ですね。
それから、このカメラは、Wi-Fi 環境が整っていなければ使えないので念のため。
何をするにも一筋縄ではいきません。今回も、裏では結果的に日の目を見ない作業をいくつかやらされました。(>_<)
まだ検討の余地がありますが、これで暫くようすを見ていこうと思います。
まあ、カメラの性能以前に、「防犯カメラが見ているよ!」ってアピールすることで、”闇バイト君” に対する一定の抑止効果にはなるでしょうから、労力も全くの無駄ではなかったと考えています。
ドラレコじゃないが、”録画中注意”のデッカイ張り紙でもしときましょうかね。(;^ω^)