今日はドラレコに接続するポータブル電源のお話です。
車の走行中は発電機が常に車のバッテリーを補充電してくれているので、そこから電気をもらっても車のバッテリーが消耗することはありませんが(カーステレオやライトなどの電装品)、駐車監視中に車のバッテリーからドラレコに電源を供給し続けると、エンジンが回っていないのでバッテリーは補充電されることなく消費される一方となり、当然バッテリーは消耗し、やがてバッテリー上がりを起こします。
なので、一般的にドラレコの駐車監視モードは、駐車中はドラレコを少ない電力でスタンバイ状態にしておいて、いざ車への衝撃や周辺の動きをセンサーが感知した時点で初めて録画を開始する。或いはタイムラプスで細切れ録画を繰り返す。などの方法でバッテリーの消費を極力少なくする仕組みをとっています。
しかしそれとてバッテリーを消費することに変わりはなく(エンジン停止中にカーステレオを聴いている状態)なので気持ちの良いものではありませんし、一番の問題は、センサーが軽い衝撃に反応できなかったり、音声の記録ができないなど決定的瞬間を記録できていない可能性が高く、実用的ではないことです。
従って、駐車監視中も走行時と同じく常時記録モードを続ける必要があるわけですが、そのために必要となるのが、駐車監視中にドラレコに電力を供給するためのドラレコ専用の電源です。
ポータブル電源に求められるのは
1:パススルー充電に対応していること
パススルー対応でない場合、ポータブル電源を充電しながら同時にポータブル電源から ドラレコに電力を供給できないので、
走行中(エンジン始動中、ポータブル電源充電状態)と
駐車中(エンジン停止中、ポータブル電源放電状態)でドラレコへの電力供給元を切り替える回路が必要となり煩雑です。
(走行中は車のバッテリーから、駐車中はポータブル電源からの電源供給となる)
2:容量の大きさ
容量により駐車監視可能な時間が決まるので、次式に当てはめて希望の容量を決定します。
容量値(Wh)÷ ドラレコの消費電力(W)=稼働時間(h)
因みに、使用する 70mai Dash Cam Pro Plus+A500S1 の場合は1セット当たりの消費電力は 5~6W、それが2セットで 約10~12Wですので、ドラレコとしては 大食漢なので、そこそこの容量が欲しいです。
3:出力端子の種類
汎用性を考えるとシガーソケット付きが望ましい。
4:充電方法と充電時間
車載なので車で充電できなければ話になりません。 又、駐車監視で容量が少なくなっても、走り出してすぐに復活できれは記録逃しの点で 安心感が増します。
5:安全性
車中の悪環境にさらされることとなるので重要なポイントです。爆発、延焼なんてまっぴら御免です。
6:価格
言うまでもありません (笑)
この用途としては、ikeepのiCELL が有名で、ドラレコ専用バッテリーとしてよくできた製品です。専用設計で安心感も高いのですが、いかんせん高価なんですよね。B12APというモデルを例にとれば、容量153Whで¥52,500 とのことで2倍以上の値付けです。汎用品でも使い方は同じとなれば、庶民の選択は決まっています (;^_^A
でで、これ買いました。
JuiceGoの BougeRV
本体はビニール袋にも入っておらず、いたって素っ気ない雰囲気。
無駄の無い精悍なお顔立ち、上面の小さな表示もとても見易くGood。
付属の充電ケーブルは短かすぎて届かないので、要別途購入です。
当初は手持ちのポータブル電源を使う予定でしたが、他の用途にも使用すること。形状が背高で車中で置き場所に困ること。たまたまアマゾンでタイムセール中(-20%)なのを見つけたことで今回用途に新たに購入した次第です。
こちらが流用予定だったポータブル電源。既に購入後数年たちますが、良いモデルです。機能的には BougeRV と同等で容量はこちらが少し大きい295Wh。
BougeRV はどうかというと
1:パススルー充電対応。
2:容量240Whなのでドラレコの稼働時間は
240Wh ÷ (6W × 2台) = 20hr 半分としても 10hr録画できれば充分です。
3:シガーソケットもちゃんと付いてます。
4:充電電圧12.0Vで100%迄充電できました。(0~100%フル充電2.5Hらしい。但し充電方法による。多分)充電中本体のディスプレイにはINPUT 28W と表示されますが、実際の充電電流は3A弱程度と思われます。
5:流用予定だったやつと同じく、こちらも ”リン酸鉄リチウムイオン電池” 内臓です。だから安全とは言えませんが、しっかりとした作りで信頼感ありそうです。又、充放電回数3500回とのことなので、充放電を繰り返すドラレコ用途としては、寿命の点で期待できるのではないでしょうか。
(一応5年保証らしい。ほんまかいな?)
6:タイムセール価格 ¥23,944(総額) うわっ 今見たら通常価格に戻ってた。
ラッキー!
次回、仮接続による動作確認と実装を想定した結線について考えます。