ノンキーjr.の好いとっと

”好いとっと” とは ”好きなのよ” これからも好きなことい~っぱいあるといいな。(Livedoor Blogから引っ越してきました)

紫金山・アトラス彗星 その3

彗星観測の準備状況をお話しします。

 

今は亡き父が写真を趣味としておりましたので、実家の保管庫に遺品のカメラ機材が眠っております。
先日、今回の彗星撮影に使えそうなレンズを物色してきました。

 

暗い夜空の撮影なので、なるべく明るいレンズということで、
左から  105mm F2.8、50mm F1.2、16mm F2.8 
(50mmが大体肉眼で見た感じの大きさに写るとすると、105mmはそれよりも大きく狭い範囲が、16mmは小さく広い範囲が写る感じでしょうか)
ただ、今回使用するデジカメがAPS-C”という、フィルムに相当する部分(撮像素子)が少し小さいタイプなので、実際はレンズに表記の焦点距離より画像は大きく写ります(写る範囲が狭くなる)

 父が亡くなり早や四半世紀になりますが、防湿庫のおかげで酷いカビ等の劣化は見当たらず、充分に使えそうです。
但し父の時代はフィルムカメラ(銀塩写真)全盛期、亡くなる少し前にCASIOから ”QV-10”という現在のデジタルカメラスタイルの基となったカメラが世に出てはいましたが、今にしてみれば玩具レベルの製品でした。
画像の綺麗さを表す指標の一つである”画素数”も30万画素に足らず、最新のiPhoneが4800万画素であることを考えても、とても作品作りに使える代物ではありませんでした。
(当時私も、デジカメの画素数が100万画素を超えたら買ってみたいと思った記憶があります)

 

しかしその後の進化のスピードは凄まじく、もし父が今生きていたら、いったいどんな機材に囲まれて写真を撮っているだうか。

 

というわけで、これらのレンズも当然フィルム時代の物です、なので現代のカメラ本体へは普通に取り付けることができないため、一工夫しなけれまなりません。
又、父はNikon党でしたので機材もNikonの製品が多く、私の手持ちのSonyのカメラに装着するためには、NikonとSonyの接合部の機械的な違いを吸収する(変換する)ためのアダプターが必要です。

 

又、変換アダプターを介するとオートフォーカスや絞りといった、カメラが自動でやってくれる機能も働かなくなりますが、今回のような星空の撮影に関しては、ピント位置も絞り値も頻繁に調節する必要はないので何ら不都合はありません。

 

加えて、星空は暗いのでシャッターを長い時間開きっぱなし(BULB)にしなければならず、その際に指でシャッター釦を押し続けると、カメラ自体が動いてしまい手ブレ写真になるので、カメラに触れずにシャッターを切ること(ON-OFF)ができるリモコンも必要です。
(リモコンはオークションにて¥230で調達、安っ!)

 

使用予定のデジカメ(Sony NEX-5R)とマウントアダプター、レリーズリモコン

カメラは少々古い物です。
私も以前は写真を趣味とし、それなりに楽しんでいましたが、最近スマホ付属のカメラ性能が爆上がりしたことで小型のデジカメの出番が減少し、それに従いメーカも、より趣味性の高い高額な高級カメラ(高単価品)にシフトしてしまったので、今や50万円なんてカメラも珍しくなくなりました。
ただ、庶民の一趣味の道具としては高価になり過ぎましたね。新しい機材が欲しくなったとしても、おいそれとは手の出せる金額ではありませんし、はたして自分の写真が50万100万のカメラで撮るだけの価値のあるものなのかと考えたとき、少しずつ新しいカメラへの関心が薄れ、同時に写真への熱も冷めてしまいました。そんなわけで今だに古いデジカメを使い続けているしだいです。

 

写真は感性ですので、高価なカメラだから良い写真が撮れるわけでもなければ、逆に安物のカメラだからつまらない作品にしかならないわけではないし、そもそも価値を求める必要のないことが趣味なのだから、それぞれの経済力や自己満足の範囲で楽しめば良いってことですが、まあそう分かってはいても、やっていればいろんな欲も湧いてくるものなので厄介ですね。



帰宅し駐車場に車を止めてふと足元を見たら、小さな黄色い花が一輪、楚々と風に揺れていました。
右側の道路から道路脇の駐車スペースへ頻繁に車を出し入れしているにもかかわらず、よくまあ今迄ひかれずに済んだものだと感心してパチリ。

 

お花さんどーこだ (*^^*)

キャー! ひっ、ひかないで~ (≧◇≦)